レノン最高のプロジェクト〜心の壁、愛の橋

ジョンレノンの最高傑作アルバムはといえば、イマジンを上げる人が多いのかな。確かに名作であり、タイトル曲やそれ以外にもいい曲が沢山あり、チャートでも当然1位を獲得しています。ジョンレノンも力の入れ込みも凄かったです。
 
でも紹介する「心の壁、愛の橋」は,1974年のヨーコと別居中の「失われた週末」に酒浸りの生活を送っていたときの作品ですが,一流ミュージシャンを集めてレコーディングされており,完成度は高いです。
 
「WHAT YOU GOT」では,久しぶりに素晴らしいシャウトを聴かせてくれており,「#9 Dream」では繊細な音作りを見せており,音楽的にも素晴らしいです。「真夜中を突っ走れ」はエルトンジョンと共演し,ノリがいい曲で,レノン初の全米NO1ヒットとなりました。でもこのアルバムの中ではその曲ですらそんなに目立たない曲になるほど,いい曲がいっぱいなのです。
 

 例えば,「インスタント カーマ」みたいに未完成な感じがレノンのレコーディングだったようなイメージがありますが,やれば完成度の高いレコーディングが出来ることを証明しています。

 

でも,いい曲をたくさん作ったジョンレノンの才能を証明するこのアルバムですが,やはりヨーコさんがいなくて寂しい心の内が分かるような印象もあります。「愛の不毛」の歌詞はジョンしか書けないような孤独感に溢れていますね。

 

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最もヨーコ色がないアルバムなのかなと思いますが,その分ミュージシャンとしての、そして人間ジョンレノンの魅力が溢れている名盤です。